ゴミで潤う地域社会
TVで見たような気はするが、いつ放送されたかは(千早丸の記憶が)定かじゃない。たしか「トコトンハテナ」って番組だったと思う。
「可燃ゴミの98%を固形燃料化できる施設」ってのをやっていた。
ゴミのリサイクルとか燃料化とかは他でもやっていて目新しい発想ではないが、興味を引かれたのは、そのシステムがとてもシンプルだったことだ。
簡単に言うと、ゴミに高温高圧の蒸気をあて撹拌し、炭に近い砂状態にする、というもの。有毒ガス(ダイオキシン等)は発生しないし、例え不燃物が混じっていても処理後にふるいに掛ければ選別は簡単らしい。
詳しくは北海道新聞の記事を引用されている町作り研究会様のコチラの記事へ。
これは北海道白老町がやっている試みで、最終的には木屑や廃プラスチックを混ぜて、燃焼カロリーは重油や石炭にやや劣るものの、燃料としては充分に機能するとか。
面白いのは、ゴミ処理の行程がとてもシンプルなところと、人口2万人の白老町から出るゴミ全てを燃料化施設で処理する(平成21年4月より稼動)ことと、出来た燃料は地元工業(日本製紙)で使用する、と、すでに決まっていることだ。
高説唱えて作りっ放しの行政と違い、ちゃんと事後の計画までしっかりしているところが凄い。
んで、ちょっと妄想が走ったのだが。
どうせゴミ処理に高温高圧蒸気を使うのなら、ゴミ処理場と火力発電所を同時に設置すりゃいいんじゃないかな、と。
発電所って言っても、そんなに大規模じゃなくていい。地域の電力を賄える程度の、ゴミ燃料で稼動できる程度の、小規模発電所。
火力発電は水を煮て発生させた蒸気でタービンを回す。その蒸気をゴミ処理にも使えれば、一石二鳥だ。
市民はゴミを出すことによって電気代が浮く計算になる。
火力発電では二酸化炭素が発生する、かも知れないが、通常のゴミ処理を考えれば、お釣りがきそうな気がする(←素人考えです)
可燃ごみを燃やせばどうせ二酸化炭素は出るし、有毒物の処理に費用もかかるし、選別の経費はかからないし、埋立地の心配もなくなる(皆無ではないだろうが)。
んで、さらに妄想が先走るが。
どうせ地域密着型の小規模火力発電所であるならば地域熱提供もすればいいのにな、と。
火力発電所で作られた温水を、地域に供給するシステム。
蛇口を捻ればお湯が出る、というか、海外では床や壁に温水パイプをはわせ放射熱で暖房する。エアコンもストーブも、個人宅ではほとんど使わなくていい、という。
つまりエアコンを動かす電気も、ストーブで焚かれる灯油も、それらにかかる費用も発生する二酸化炭素も、なくなる。
んで、温水が出来上がる同じ原理で冷房も出来るそうなのだが、こっちは千早丸程度の頭では理解できないので、詳しいところをご紹介♪(←手抜き)
西池袋熱供給株式会社/なぜ?ボイラーを焚いて冷房なの!
こっちは広範囲は無理かもしれんが、火力発電所やボイラーの放射熱を抑える、とかの役に立ちそうな気がするのだが。
蛇足で、どうして千早丸が地域密着型の発電所にこだわるかについて。
現在、大規模な発電所で作られる電気を高圧線や電線で各家庭などへ送電しているわけだが、発電所と消費箇所(家庭)が離れていればいる程、電気は無駄に浪費されるのだ。
電気を通す電線にだって抵抗があるわけで、その抵抗による浪費を抑えるために高圧送電により、さらに電圧を掛けなければならない。
詳しくはコチラを御参照下さい。
送電線での損失
大型発電所は確かに大量の電気が作れて効率的かもしれないが、送電中の損失がもったいない。それに高圧電線や鉄塔の維持管理とか危険性とか、以前にあった高圧線破損による広範囲の停電とか、色々あわせろと、さ。
駄目かな?
まぁ別に、火力発電にこだわらずゴミ燃料でボイラーをたき地域熱提供を、って話でもいい気はするが。
さらに蛇足で。
この記事を書くにあたり白老町バイオマス燃料化施設についてネット上を色々と漁ったのだけれど、詳しい記事を残して下さっていたのが町作り研究会様のところだけ、という状況に驚いた。
そもそもの記事元である北海道新聞を調べたら、ネット上での記事の保管は2週間とかですでに削除されていたし、白老町のHPにも、燃料を使う日本製紙にも、開発に関わったクボタ環境サービスにも詳しい記事も説明もなかった。
(いや、日本製紙にはあったような気もするが、分かりやすくなかったような……)
地域の行政が取り組む環境活動なんだから、もうちっと宣伝してもいいのにね。
それと地域熱提供のシステムを調べていくうちに、日本がいかに遅れているか考えてしまった。
海外とか、特にドイツとかでは1960年代にあったオイルショック時に、すでに省エネ社会を「国が」積極的に進めている。現在の二酸化炭素を出さない低炭素社会を目指すものドイツが「国として」飛び抜けている。
日本ではせいぜい個人や企業が省エネに励む程度なのに、この違いは何か。
日本人のお気楽国民性かと、ちょっと眩暈が。
いや、本当に蛇足な戯言なんですが(笑)
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